行政書士受験生に伝えたい7つのこと その7
合格のための7つのこと
その7 初学者こそ記述対策を
行政書士試験に向けて勉強をしていくと、
直前期になった頃には、参考書と問題集が山のようになっているはずです。
これを全部何回も回せればいいのですが、焦りも加わり、
上手く進められなくなることもあるでしょう。
法令は必ず勉強しなくてはいけないけど、一般知識はどこまでやればいいのか、
3問出題される記述式の試験に対しては、特に対策をしない学校も多いと思います。
私が通っていた学校でも、
「記述対策は特に必要ありません。問題が解けるようになれば、記述も出来るようになります」
と、最後の最後になって記述対策の授業が何回かあったようですが、
私はその授業はパスし、試験2ヶ月前くらいから、記述対策の勉強を続けていました。
というのも、記述問題が一向に解けるようにならなかったからです。
問題を解けるようになれば自然に記述問題も解けるようになるのでしょうか?
記述対策は、本当に必要ないのでしょうか?
行政書士試験は300点満点の試験で、その内180点取れば合格と決まっています。
但し、一般知識は14問中6問正解しないと足切りとなり、合格出来ません。
ギリギリ6問正解したとして、合格するには法令科目で156点取る必要があります。
法令科目の択一は全問正解で160点、選択問題は24点、この内の156点を取るとしたら、
85%正解しないと合格することが出来ません。
引っかけ問題も出される中で、この数字を取るのはとても難しいことだと思います。
そんな中で、記述問題は3問で60点。試験全体の20%を占める重要な得点源なのです。
法令科目で考えると、その約4分の1を占める記述問題、対策をしない手はないのです。
記述問題は1問20点で、部分点が付くため、完璧に書く必要はありません。
キーワードが書かれていれば、その分の部分点が付けられ、点数となります。
20点満点を目指すのではなく、
キーワードを書いて1問につき12点から14点を目指すといいでしょう。
1問12点で3問なら、36点取れます。
一般知識がギリギリの24点で記述が36点なら、あと120点です。
法令の択一と選択問題の65%を正解すれば合格となります!
そう考えると、だいぶ合格に近づいた気がしませんか?
それでは、どんな風に勉強すればいいのか。
私の場合、記述対策用として、漫画で描かれた参考書を1冊、
某学校で毎年販売している記述対策講座のWeb講義+音声ダウンロードを購入し、
特に音声講義を何度も何度も繰り返し聞きました。
試験1ヶ月前くらいには、とにかく聞ける時間すべて、この音声講義を聞いていました。
それによって、記述問題に対する考え方、キーワード、書き方が分かるようになりました。
もちろん、実際文字に起こして書く練習もしました。
これは、答えを見ずに書けるようになるまで繰り返しました。
おかげで、模試ではほとんど点数が取れなかった記述問題で、42点を取ることが出来ました。
試験に合格するためには、理解を深めて問題を溶けるようにすることが第一ですが、
試験を解く際の時間管理や、
直前期に重点的に勉強するところを自分なりに見つけることも大切です。
自分はどこでどれだけの点数を取れば合格出来るのか、
そのためには、今何を勉強したらいいのか。
この戦略的な勉強方法が、自信にもつながりますし、
合格への最後の一押しをしてくれるのだと思います。
どうか自分を信じて、最後まで諦めず、合格を強くイメージして頑張ってください。