女性が働き続けるのは大変?
今年5月に横浜市が発表した「待機児童ゼロ」には驚かされましたが、
実際のところ、子供を保育園に入れたい人が、すべて希望通りに入れられているわけでは無さそうです。
今日は小さいお子さんをお持ちのお母さんとお話しさせてもらい、
たまたま保育園の現状の話を聞くことが出来ました。
興味深いお話だったため、改めて横浜市の状況について、調べてみました。
前職では、私は出産のために退職した派遣スタッフに連絡し、
「そろそろお仕事を始めませんか?」と、聞く機会が何度もありましたが、
結構な割合で、
「上山さん、働きたいけど、保育園にいれられないんですよ~」と、
泣きつかれました。
実は私も、その昔、娘を保育園に入れるのに苦労したことがあり、
気持ちを察せずにはいられませんでした。
正社員ではない場合、仕事が決まっていない状態で子供を保育園に入れるのは難しく、
保育園が決まっていない状態で仕事を探すのも、とても困難なのです。
ところが、今日聞いたお話では、
正社員でも、0歳から2歳までの子供を保育園に入れるのは、とても難しいそうです。
0歳から2歳までのクラスには、園児3~6人に対して保育士を1人置く必要があります。
これに対して3歳から5歳のクラスになると、園児20~30人に対して保育士が1人になります。
保育士の数が全然違うので、どうしても0歳から2歳のクラスの定員は少なくなります。
例えば0歳クラスの定員が12人で、1歳クラスの定員が14人の場合、
1歳から預けようと思った場合、0歳クラスがそのまま持ち上がる可能性が高く、
新規園児は2人しか増やせないことになります。
しかも、4月の入園と同時に埋まる可能性が高く、
誕生月にも左右されてしまうのです。
持ち上がりのない0歳クラスから入れるのが、一番入園させやすいのですが、
そうなると、せっかくの育児休暇を使えないことにもなります。
つまり、正社員だからといって、入園しやすいわけでもないのです。
「待機児童ゼロ」の話に戻ると、
実は横浜市の保育園に入れたい人がすべて希望がかなっているわけではなく、
希望とは全然違う保育園を指定されるなどして、
それならばと空きを待たざるをえなくなっている人が1700人以上いるそうです。
これは「待機児童」ではなく、「保留児童」と呼ぶそうです。
やはり、女性が働き続けるのは、まだまだ大変なようですね。