ソーシャルデザインを学んで分かったこと その2
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私が通った「ソーシャルデザイン集中講座」は、6回の講義からなり、
各回ごとに先生が変わり、テーマも変わります。
6回の内、5人が男性の先生で、女性は1人。
どこへ行っても、やはりまだまだ女性は少ないですが、その分目立ちます。
実は私、この女性の教授の講義を目当てにこの講座を申込みました。
そのお目当ての先生の講義は、予想以上の白熱授業でした。
まず先生の経歴ですが、66歳という年齢聞いてすぐに浮かんだのが「学生運動」。
でも、この先生はノンポリで、運動には参加しなかったそうです。
その後、就職、結婚、出産してから、先生の運動は始まりました。
まず、立川駅にエレベーターを付けるという運動です。
これは16年かかったそうです。
当時国鉄は、二日前に申請しないと、車椅子の人は電車に乗れなかったそうで、
電車に乗るまでも、たくさんの困難(段差など)にぶつかり、
一般的に外出どころか、家で家族と暮らすこともままならなかったそうです。
そんな中で、エレベーターが設置されるまでの16年間、先生は運動を続けたそうです。
本当にすごいことだと思います。
その後は、24時間365日の介護システムを作り上げ、今も介護サービスに携わっているとのこと。
世の中を変えるって、つまりはこういうことですよね。
今までなかったものを生み出す。
それによって、人々の生活が大きく変わる。
先生はそういう経歴を持ち、今も様々な活動をされているので、
授業もとてもパワフルで、ぼんやりしている時間はまったくありませんでした。
1つの問いかけがあったら、すぐにイエスかノーを決める。
2つの選択肢があったら、すぐにどちらかを選ぶ。
これに乗り遅れると、
「手を挙げない人は何なの?」と指をさされる。
間違った方に手を挙げると、
「それが一番ダメ!」と言われる。
私にはそれが面白くて、焦りながらもワクワクしていました。
「学生運動」の時代を生きていた人と関われたことが、とても嬉しかったのです。
私は小学校高学年から中学生の時に、図書館通いにはまっていたのですが、
その時に読んだ「二十歳の原点」は、本当に衝撃的でした。
自分自身には主義主張などありませんでしたが、
「運動」や「活動」というものに傾倒する人にとても興味がありました。
何かに夢中になる姿が、単純に羨ましかったのかもしれません。
あの頃から、私は何かに夢中になりたくて、
その時々に、夢中になれるものを見つけていたのかもしれません。
講義の様子や内容については、その3でご紹介します。