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ソーシャルデザインを学んで分かったこと その3

さて、昨日(その2)の続き、パワフルウーマン先生の授業の様子です。

 

全体の構成は次の通りです。

 

1 先生が設立したケアセンターについて、その歴史、運営方法等の説明

2 5人グループになり、問題・課題を抽出する

3 グループ内でブレインストーミング(模造紙に言葉を書き出す)

4 ワールドカフェ

5 グループでプレゼン用の模造紙を作成

6 プレゼン&質疑応答

7 1人が2票持って良かったグループに投票

 

ここまでを2時間半の授業の中でやります。

 

タイムテーブルは完璧に作られていましたが、

とにかく先生、学習者共に熱いので、とても時間通りになんか行きません。

そのため、更に白熱するという、活気あふれる時間となりました。

 

まず、先生から、ご自身のこれまでの活動のお話しがあり、

立川駅にエレベーターを付けるまでの16年間のお話し、

24時間365日のケアセンターを完成させるまでのお話しを聞きました。

 

先生の原点は、重度障害者の友人の「僕は生まれてきてはいけない子なんだ

という言葉だったそうです。

私には、それを聞くだけで泣きそうな気持になりますが、

先生はそこからパワフルに活動を続け、実践し、世の中を変えたことになります。

 

イノベーションなんて言葉はプラスティックワードとしてしか聞いたことがなかったですが、

このお話を聞いた時に、これが社会イノベーションか!と、

ようやく動きのあるイノベーションという言葉を感じることができました。

 

さて、その話が終わり、

5人のグループに分けられ、用紙が配られました。

まずテーマを1つ決めて、連想する言葉を1人が3つずつ書き出します。

ドンドン書いて、次の人に回し、また自分にも回ってきます。

これを繰り返すのですが、

「考えずに書いて!」

「ちゃんと考えて書いて!」と、

合間に先生の声が入ります。

 

どっちだよーと言いながらも、とにかく、ドンドン書き出します。

 

その後、連想された言葉の中から1人2つずつ気になった言葉を選び、

更に、今回のグループテーマを決定します。

このグループテーマが実はとても大事なのですが、

時間のない中で決断を迫られるので、すばやい判断が必要となります。

 

さあ、テーマを選んだら、今度は模造紙を使ってブレストです。

テーマに沿って話し、書き出し、問題に対する考えを深めます。

 

模造紙に文字がいっぱいになった頃、ワールドカフェが始まります。

 

グループの1人がホストとして残り、あとのメンバーは旅人となって、他のグループの話を聞きます。

聞きながら意見を出し、模造紙に書いて行きます。

 

旅の時間が終わり、グループに帰った時、

自分のグループの模造紙には、旅人からの意見がたくさん書いてあるわけです。

これをホストが旅人メンバーにフィードバックし、そこからはプレゼン用の模造紙の作成に入ります。

 

もう、この頃には時間がだいぶ無くなっていて、急いで各グループがプレゼン用模造紙を作成します。

 

そしてプレゼンタイム。

うちのグループは最後でした。

他のグループの発表を見ていると、

テーマの重要性、発表者の発表の仕方の重要性が分かり、

更には、グループメンバーのフォローが重要だと分かります。

おそらく、すべての印象がグループの評価につながるのでしょう。

 

誰が言い出すでもなく、

「うちのグループは全員で前に出て発表しよう!」

ということになって行きました。

これは、他のグループの発表を聞きながらの流れです。

 

そして順番が回り、

うちのグループは全員で前に出て、

ほぼ全員がグループで考えた課題、解決方法を発表することになりました。

課題も「子育てと働き方」という分かりやすいものでしたし、

企業の実例なども入れ、具体的な話が全員で出来たことで、投票の結果、大差をつけて優勝となりました。

 

ここで学んだことは本当に大きいですが、

やはり「課題選び」と「発表スタイル」は、評価をする側に大きな影響を与える重要なものだと感じました。

 

それから、流れを把握すること。

周りの空気を読むこと。

これはどこの「場」でも重要ですね。

 

この講義は、6回の中で一番印象に残った回でした。

自分の考えを深める時に、常に役立てたいと思っています。

 

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