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過去ブログ(2013.9-2016.7)

相続手続って、大変なの?

人は生まれたら必ず最後は死を迎えます。

暗い話のように捉えられがちですが、死は誰もが辿る平等な流れなのです。

とは言え、元気なうちはあまり考えない自分や身内の最期。

今住んでいる家は誰のものなんだっけ、通帳はどこにあるんだろう、残高はいくらだっけ、、、

そんな簡単そうに思える質問にも、実は答えられない人も多いかもしれません。

奥さんに任せっぱなしのご主人や、ご両親とは疎遠になっている人は、一度財産を書き出す機会を作ってみてもいいでしょう。

と聞いて、そんなに簡単に出来るものじゃないと思った方、多いんじゃないでしょうか。

 

財産は身近にあって、実は遠い場所にあることが多いのです。

話題にすること自体が、タブーのような雰囲気もあります。

 

では、何の準備もなく身内が亡くなった場合、必ず相続が発生するはずですが、何をしたらいいでしょうか。

行政書士や司法書士、税理士に頼むんじゃないの?とすぐに頭に浮かぶかもしれません。

本当に専門家に頼まないといけないんでしょうか?

 

実は、相続手続は、相続人が自身で行えるものだと知っていましたか?

例えば親が亡くなった場合、子供は相続人になりますから、自分で相続手続きをすべてやって構いません。

亡くなった親の生まれてから亡くなるまでの戸籍をすべて揃えて、財産をすべて見つけて書き出して、相続人全員でどう分けるかを決める。

そして決めた通りに分けるため、土地建物や銀行口座、株式、自動車などの名義変更をする。

それだけです。

 

そう、それだけなのですが、これが実際はとても大変なんです。

 

まず、戸籍の収集。

役所で戸籍を取り寄せればいいのですが、戸籍はまず1、2部なんてことはありません。

戸籍の制度が何度か変わっているため、その度に書式が変わり、その変わったものと変わる前のものをすべて集める必要があります。

本籍を何度か変えていればなおさら戸籍の数も増えて行きます。

全部揃ったと思っても、専門家に見てもらうと、実は1、2通不足していることは、よくあることです。

 

その後、相続人をすべて見つけ、財産を分けますが、これも目録や協議書を作っておいた方が後々のトラブルを防ぐことが出来るのですが、財産を正確に記入する必要があったり、相続人すべての署名と実印、印鑑証明書が必要だったり、とにかく時間がかかる作業となります。

財産の記入にミスがあった場合、名義変更手続が滞ることもあります。

 

銀行や郵便局などの預金の名義変更もかなり時間がかかります。

まず窓口で「相続のため、名義変更をしたいのですが、、、」と言っても、すぐに分かってもらえることはないと考えてください。

書類がすぐに出て来ることも、まずないでしょう。

結果、何度も通うことになります。

 

こうなると、やはり専門家に頼んだ方が早いし間違いがないということになりますね。

まずは一度出来るところまでご自分でやってみることもお勧めしますが、

時間や労力を考えると、専門家に依頼した方がいいかもしれません。

 

相続は誰もが必要になる手続ですから、出来るだけ日頃から自分や身内の持ち物ははっきりさせておくことをお勧めします。

相続手続をすんなり行うためには、日頃からの心がけが一番大切だと思います。

 

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